アズマヒキガエル
これは、昨年春、本郷給水所公苑の池の中に泳いでいたアズマヒキガエル。
このカエルは、通常は、陸で暮している。産卵の春に、産まれた水辺にやって来るので、普段は、水の中で泳いでいる姿は見られない・・・。
もうじき、産卵の季節がやって来る。繁殖行為は生死の境でもある。メスの中にはオスに抱きしめられ命を落としてしまうこともある。
古池や蛙飛び込む水の音 松尾芭蕉
カエルの種類は、立石寺のセミほどの論争はないようだが、さて、このカエルは何であるのか?
私は以前、関口の芭蕉庵で、このカエルはヒキガエルであるとの見解を伺ったことがある。ヒキガエルが、春、生死をかけて水に飛び込む。
この命をかけて飛び込むときの音。春先、沈黙を破る凛とした水の音であると・・・。
私にはわからない・・・。
例え現実には生死をかけた音かもしれないが、そこには緊張以外の、何かほのぼのとした未来への可能性のような、夜明けの音に感じる。
夜明け前の、一番冷え切った空気に、ぬくもりが注すような光景にみえる。
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コメント
ヒキガエルによせた心象風景。水ぬるむ早春にぴったりで、最終行を読みながら曙光がさしてくるのが見えるようでした。
ヒキガエルといえば、こんな句もあるようですね:「蟇(ひきがえる)誰かものいへ声かぎり」(加藤楸邨)
投稿: pumraf | 2006年3月 1日 (水) 08時31分