シロバナタンポポ
本郷界隈、シロバナタンポポが咲く家があった。
この辺りの何件かの家の庭で、カントウタンポポやシロバナタンポポが咲いていた。
そのうちの2軒は、とうに建て替えで庭が無くなってしまった。
その家の工事中、そっとシロバナタンポポやカントウタンポポを抜いて、本郷給水所公苑に移植し、数年は花を咲かせていたが、そこの地も永遠でなく、また棲む場所を追われてしまい、自宅の庭に植えなおしたが、シロバナタンポポは花を咲かせなくなってしまった。
カントウタンポポと思われるタンポポも、遺伝子レベルで観ていないので、中間タンポポかもしれない。
さて別の1軒は空き地となって、数年はシロバナタンポポやカントウタンポポが咲く様子が観られた。移植、とも考えたが、根を下ろしているその地で咲いている方が、通る人が楽しめるだろうと思っていたら、あっという間に工事が始まり、タンポポの葉は消えてしまった。どうやら土地は2軒の家になるらしい。
仕方ないかもしれない。
移植したところで、私の自己満足にしかならないかもしれない。
本郷界隈に以前みられた草花は、どんどん姿を消していく。
人がそれを知ってか知らずか望んでいるのだから。
多様性を大切にとかビオトープネットワークとか言ったところで、多くの人は虫を好まないし、従来の価値観の元に雑草はいらないものとされ抜かれていくし、親が昆虫が嫌いで虫を飼えないとなげく子どもは公園でゲームに熱中している。
一見みえない繋がりを大事にしようと伝えることは、容易くない。
たいていは自分の好き嫌いでしか関わらないのだから、嫌いで関心のない人に、自分が好きで関心のあることに関して理解を求めるのは難しいし、その逆もしかり。それでも、異なる人と接すると、それはそれでとても参考になるので、なるべく話す機会を得た方がよいとも思う。
知っていることより知らないことにどれだけ想像力を発揮できるのか、
子どもの頃の小さな自然体験は、そんな想像力を育てる力にもなると思うのだが。
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